褪せるとは、時間の経過と共に、本来、備えていた好ましい色合い、つやが、日光や熱・湿気などのために失われて、見栄えがしなくなることを指す。
色が褪せるということは時の流れを感じさせることでもある。
仏教には三大聖木があり、釈迦の誕生を表す無憂樹、悟りを開いた菩提樹、そして入滅を表す沙羅双樹がある。
沙羅双樹の花は真っ白で、入滅にふさわしいとされている。このような貴い花でも、その色を保てない。全ての色は色味を失っていく、という意味である。
また、日本古来の藍染めは、染め上がった色が洗うたびに褪せていく。
新品ももちろん素敵ではあるが、錆たり色褪せたものにも時の流れという深い味わいがある。日本の「わび」と「さび」はそれを表現している。
当工房の特殊加工『褪せ』とは、そんな退廃的な色褪せの感性を、現代の染色加工技術で応用し発展させたものです。
本来、プリントに使われている原料を組み合わせ、応用することにより、独自の退廃的褪せ加工感を創り出す。
製品染め見本
注意事項
すべての染色に使われている材料は独自に研究開発したものになります。
大量生産、大量消費を前提としたブランド様のお仕事は請け負っておりません。
年間加工数量に制限を設けております。お取引条件等は、お問い合わせ下さい。