京黒染-kyokurozome.

紋付き、黒留袖などのフォーマルウェアの着物の場合、ほぼ全てその色は黒く染められています。
この黒を京黒染といい、色染めとは別に独立し存在している。

京黒染の歴史は、古く、黒染がなりわいとして文献に現われてくるのは四条西洞院に居をかまえていた吉岡憲法である。兵法家として名高く小説宮本武蔵にも登場しているが、永く京都ー四条西洞院で憲法染として、16世紀頃、京黒染めを生業にしていたようだ。そして、吉岡家の開発した京黒染は当時、黒茶染とも呼ばれ、「憲法染」「けんぼう染」「吉岡染」の名称が固有名詞として付けられ、広く認知されていた。

一口に、黒といっても、赤みの黒から青味の黒、深い黒から浅い黒など多くの種類があり、好みによって多種多様であり、それだけ黒染めには、高度な染技を必要とすることは当然である。そしてまた、京都の黒染め工場では、それぞれが工夫と研究を競い合い、独自の色合いをもつ黒を創り出してきた。その結果、京都の黒染めは京黒紋付染として昭和53年「伝産法」に基づき伝統工芸品に指定されました。

今回、ご提案する京黒染は、伝統的京黒染技に新たな科学的見地を加えたものです。

最新のポリカチオン高分子を京黒に配位させることにより、京黒のツヤと堅牢性の両立を確立しました。何度も何度も繰り返し染めるという従来の染技を丁寧に保持しながらも、そこに、最先端の染色化学的見解を加え、「黒より黒い京黒」を実現しています。

製品染め見本

注意事項

すべての染色に使われている材料は独自に研究開発したものになります。

大量生産、大量消費を前提としたブランド様のお仕事は請け負っておりません。

年間加工数量に制限を設けております。お取引条件等は、お問い合わせ下さい。