蓬染-yomogizome.

よもぎは本州から九州、沖縄、台湾、中国にも自生しているキク科の多年草です。

よもぎ染に使うよもぎ原料は、青森県産です。

葉には香気があり、ゴールデンウィークが終わった後から1ヶ月ぐらいが収穫時期になり、本来よもぎ餅の原料として古来から使用されてきました。
また、よもぎ餅が3月3日の節句に供されるのは、よもぎに邪気を払う力があり、これを食べると寿命が伸びるという中国の思想から起こっています。

よもぎを染料として材料になるのは、葉と茎の部分で、花が咲き始める頃のものを収穫し、乾燥させています。主成分及び構造式が不明で、所属は決めがたいのですが、結合する金属塩によって複数の色相に発色する、多色性染料の一種であります。

石鹸の原料と共に、120分ぐらい時間をかけ、四回煮出し、抽出します。和菓子の原料に使う時は、重曹で炊き込んだものを和菓子メーカーは、使用しますが、その技法とほとんど同じです。

今回のよもぎ染めは、現代の草木染をコンセプトに再構成したものになります。

綿の染色ではよく染めるために、表面電位をプラスに改質する処理を施した後に、先程抽出したよもぎ染液に浸します。60度で30分ぐらい染色後、余分な染液を洗い流した後、鉄漿と呼ばれる鉄屑を焼いたものを濃い茶の中に入れ、これに五倍子の粉を加えた液の中に漬け込み媒染します。この後、十分な湯洗いを繰り返し、緑がかった鼠色に発色させれば完成です。

製品染め見本

注意事項

すべての染色に使われている材料は独自に研究開発したものになります。

大量生産、大量消費を前提としたブランド様のお仕事は請け負っておりません。

また、年間加工数量に制限を設けております。お取引条件等は、お問い合わせ下さい。