鬱金染-ukonzome.

鬱金(うこん)は印度を中心として熱帯、亜熱帯地域で広く栽培されている宿根性の植物で、かんなの葉によく似ています。

その根の部分に、クルクミンという色素を含んでおり、印度ではカレーに他の香辛料と共に必ず配合しています。このクルクミンは肝臓を強くする作用があり、二日酔いなどの薬にも用いられているものです。

日本へは中世に渡来し、江戸時代には沖縄諸島で栽培され、島津藩の専売物になっておりました。

鬱金からクルクミンという色素を抽出するには、水ではなく、アルコールを用います。これは、鬱金の根が新しいものが入手しにくく、湯での抽出は、色相が濁る可能性が大きいためです。したがって、アルコールで2昼夜ほど時間をかけ、抽出する必要があります。

鬱金は、抽出した液に、そのまま浸けただけでも十二分に染めることの出来る単色性の染料です。ですからその液に、水を加え、十分な浴比をつくり、少し酸性に傾けた染浴にて染色します。鬱金は、染足が早いため、常温から中温程度の染色で十分です。

また、鬱金で染めた衣装包は、昔から防虫効果があるといわれ、着物箪笥の中に必ず入っているものでした。

製品染め見本

注意事項

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