胡桃染-kurumizome

胡桃とは、山野の流れに沿って多く生えるくるみ科の落葉高木で鬼胡桃とも言う。

葉は奇数羽状複葉、小葉は卵形でふちに細かい鋸歯がある。五月新葉が出る頃、開花する。果実は球状で面には密毛があり、核は非常に硬い。縄文時代から実を食用にされてきた。

タンニンの含有量が多く、Jugloneやフラボノイド類も多く含まれている。

正倉院の染紙に胡桃紙があることから、奈良時代には既に、胡桃による染色が行われていたものと思われる。

いくつか歴史資料を紐解けば、「延喜式」弾正台には『凡囚獄司物部横刀緒色。胡桃染。帯刀資人黄。』とあり、「枕草子」一三八に「胡桃色という色紙の厚肥えたるを、あやしと思いてあけもていけば」とあり、「大鏡」六巻には「中納言はみちのくの帋にかくれ、宰相のは胡桃にてぞ侍める。」とある。

樹皮・緑葉・果皮などを染色に用いるが、すべて生の青いうちに使用しないとよく染めることができない。

本胡桃染では、長野県産の鬼胡桃の果皮を用い、二~三時間煮沸した液を染液として使用し、アルミ媒染で赤茶に染め上げる。

製品染め見本

注意事項

すべての染色に使われている材料は独自に研究開発したものになります。

大量生産、大量消費を前提としたブランド様のお仕事は請け負っておりません。

また、年間加工数量に制限を設けております。お取引条件等は、お問い合わせ下さい。