
京都伝統の染技=引き染めとは何か?
刷毛引きで地色を染めること。
まず生地を張り木および伸子で張り広げる。
次に地入れと称して、豆汁(ごじゅう)やフノリ液を塗布乾燥した後、染料液を刷毛に含ませて塗る。暈し染めもこの方法で行われる。染料の浸透が悪いときは、裏面からも刷毛でなでる。これを乾燥してから、蒸熱、水洗して仕上げる。
引染めは主として、防染のりを施した紋付き、模様付き、小紋染、あるいは、旗、ノボリ、暖簾などの印染メに応用される。絹布の引染めには主として、直接染料、酸性染料、塩基性染料、ノアールが用いられ、綿布引染めには、反応染料が多様されている。
(繊維染色加工辞典より)
特徴

1.鮮明色の深色彩。
引染めは、生地の上に直接、刷毛で染料を載せていく方法です。
ならではの鮮明色の表現が可能です。
例えば、浸染では、浴比の都合上作りにくい色味・使えない染料などでも、引染めなら使用可能です。
その結果として、引染めのメッカ京都ならではの鮮明色表現を可能にしています。

2.暈し染の精密さ。
暈染めは、日本の着物創りにおいて独自に発展した技法の一つです。
ならではの、染め分け・暈し染めが可能です。
刷毛も染液を含みやすいように、世界にはない独自の毛を使用しています。
ストール・マフラーなどの繊細な生地を染めるのに適しています。
GALLERY
よくあるご質問集
Q1.ストール1枚おいくらで染めてもらえますか?
1枚あたり¥8,000~となっております。詳細はお問い合わせ下さい。
Q2.納品までにどのぐらいかかりますか?
引染めは環境条件に非常に左右されやすい染ですので、2週間以上のお時間はいただいております。
Q3.草木染で引染めストールはできますか?
はい。可能です。サンプル等もございますので、おっしゃっていただけましたら、お見せできます。
Q4.伝統工芸ですか?
いいえ。ただ、引染めという、染技法自体は、古来から伝わる由緒正しきものになりまして、本来は着物のメインの色を染める技になります。
Q5.染めることが可能な素材は何ですか?
綿・麻・レーヨン・テンセル・キュプラ・シルク・ウール・ナイロンなど
常圧可染な素材一般です。